デジタルピッキングシステム導入の効果とメリットとは?

2018.06.28物流記事一覧
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在庫情報をデジタル管理し、ピッキング作業の効率化や作業ミスの削減をするデジタルピッキングシステムの導入には様々なメリットがあります。

デジタルピッキングシステムを導入するメリットは、作業効率アップや作業ミスの削減、コスト削減だけでなく、データ管理やカスタマイズが可能という魅力もあります。

デジタルピッキングシステムのメリットや種類などをご紹介します。

デジタルピッキングシステムとは?

デジタルピッキングシステムとは、デジタルピッキング端末を使ったペーパーレスのピッキングシステムです。デジタルモニターと中継ボックス、それをコントロールするためのアプリケーションソフトとPCで構成されており、作業担当者はモニターを確認しながら移動してピッキング作業を行うことになります。

最新のシステムでは、無線でコントロールできるものも登場しており、利便性が向上しています。

デジタルピッキングと伝票やリストによるピッキングの違い

従来のピッキングでは、伝票やリストが使用されていました。デジタルピッキングシステムと最大の違いはペーパーレス化されているという点と、商品や倉庫に関する知識がない人間でもピッキング作業ができるという点です。

デジタルピッキングシステムでは、従来使用していた伝票やリストは必要ありません。また、バーコードやICタグをスキャンして作業を行うため、初心者でも対応することができます。

デジタルピッキングシステム導入のメリット

作業効率向上

デジタルピッキングシステムを導入することで、倉庫内の出庫や入庫、在庫管理などの作業が従来に比べて容易になり作業効率が向上します。

「どこに何がどのくらいの数保管してあるのか」をすべてデジタル管理することで、出庫や入庫に関する管理や保管場所などを正確にスピーディーに把握することができます。

例えば、出荷作業の場合、デジタルピッキングシステムでは、商品探しはシステム上で行い、作業員はランプの点灯箇所に足を運びピッキングを行い発送の作業を行います。従来必要だった、商品探しや伝票読みや消込み、伝票の再確認といった煩わしい作業がデジタルピッキングシステムを導入すれば一切必要ありません。

つまり、従来行っていた伝票読みや商品探しなどに時間と労力を要すことなく、最小限の移動とピッキングで作業が終了するのです。これによって、スムーズに出庫や入庫することができるのです。

ある大手スーパーでは、デジタルピッキングシステムを導入したことで従来は5時間掛かっていた作業が3時間で完了するようになり、ミスを1/1000,000に減らすことに成功しました。

誰でもスムーズに運用できるので職場環境の向上につながる

デジタルピッキングシステムを導入することで、商品や倉庫に関する知識がない人間でも容易に在庫管理やピッキングなどの作業を行うことが可能となります。ベテラン作業員に依存することなく誰でもスムーズにピッキング作業を行うことができる上に、従来必要だった作業が減るので現場作業員の時間と労力の節約になります。

作業量の縮小やベテラン作業員への依存解消は、職場環境の向上にもつながる極めて重要な要素と言えます。

ミス削減

伝票やリストの場合、避けることができないのが人為的ミスです。デジタルピッキングシステムでは、商品の保管場所や量などをすべてデジタル管理しているので、従来の方法に比べてミスを削減することができます。

在庫管理のミスは時に企業に多大なる損害を与える結果となります。在庫管理のミスを減らすことは、リスクを減らすことにつながります。

データ分析

デジタルピッキングシステムでは、何がいつどの位売れたのか…など、商品に関するデータ分析を短時間で正確に容易に行うことができます。

伝票やリスト管理の場合、このデータ分析にもある程度の時間と労力を要していましたが、デジタルピッキングシステムを使用することで瞬時にデータ分析し今後の販売戦略や生産計画に反映させることができます。

コスト削減

デジタルピッキングシステムを導入することで、伝票やリスト管理と比べて作業員の数や労働時間を大幅にカットすることができます。

作業効率の向上と作業の簡素化を図ることで、人件費や残業代などのコストをカットすることができます。

取り扱う商品に合わせたカスタマイズが可能

デジタルピッキングシステムでは、取り扱う商品に合わせたあらゆるカスタマイズが可能です。取り扱う商品に合わせた最適なソリューションを選択することで、さらなる作業効率のアップやミスの削減、作業員の移動距離の短縮、作業スペースの有効利用などデジタルピッキングシステム導入のメリットを最大限享受することができます。

保管スペースと事務所とのデータ連動なども可能ですので、社内全体のスムーズな運用が実現します。

デジタルピッキングシステムの種類

デジタルピッキングシステムには、いくつかの種類があります。種類によって特色があるので、自社のシステムや取扱商品に合ったデジタルピッキングシステムを導入することが重要です。

摘み取り式

摘み取り式のデジタルピッキングシステムは、作業スピードのアップの精度向上を目的とするシステムです。発送先ごとに商品を仕分けしてピッキングする方法でオーダーピッキングと呼ばれることもあります。

コンベアとモニターを組み合わせたシンプルなシステムで、作業スピードをアップさせ同時にミスを減らすことができます。

摘み取り式ピッキングシステムは、少量の商品を高頻度で発送する場合に適しており、食品やアパレル、雑貨、ジュエリーなど幅広い分野に対応しています。パッケージソフトをカスタマイズすることであらゆるニーズに答えることができます。

種まき式

種まき式のピッキングは、商品の数や種類が多く、出荷先が少ない場合に取り入れられるピッキングシステムです。
摘み取り式と異なって、一商品ごとにピッキングを行うという方法です。パレットやロールごとにピッキングをするため、大量の商品を発送する場合にとても便利なシステムです。

種まき式ピッキングは別名マルチピッキングと呼ばれ、、出荷先が多く商品の種類や数が限られている場合に適しています。

運用する際のイメージは?

作業効率アップやミスの軽減など様々なメリットがあるデジタルピッキングシステムですが、具体的な運用はどのようなイメージになるのでしょうか。

固定表示と無線表示

デジタルピッキングシステムでは、商品の保管場所をランプ点灯で作業員が把握することになります。

この表示機のシステムには、固定表示と無線表示があります。

固定表示

固定表示の場合は、物が保管されている各間口に表示機が設置されており、表示機にランプとモニターが付いています。そして、このモニターに数字が表示されます。作業員は、端末を操作してピッキングするべきリストを読み込みます。そして、ランプが点灯した箇所に足を運び、モニターにデジタル表示されている数字の数だけ商品を移動させるという仕組みです。

無線表示

無線表示の場合は、当日出荷するものをまずフリーエリアに移動させてから、ピッキングを行います。端末でピッキングするリストのバーコードを読み込むと、各パレットに取り付けられたモニターにピッキングするべき数が表示されます。作業員はそのモニターの表示にしたがってピッキングをしていき、規定数を取り出したら表示器のボタンを押して作業を完了させます。

 
固定表示には、スピーディーな作業が可能というメリットがあり、無線表示には限られたスペースでの運用というメリットがあります。

おわりに

作業効率アップやミスの削減など、様々なメリットがあるデジタルピッキングシステムは様々な業種で採用される極めて便利なシステムです。また、従来の方法と比較して作業量が大幅に減ることで社員の職場環境向上にも役立ちます。

取り扱う商品や事業形態に合わせた方法を選択することができますし、さらに、システムをカスタマイズすることでメリットを最大限に生かすことができます。

 

タグ : コスト削減
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DM Watch 編集部

DM Watch 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。