【メリット・デメリット・オススメ用途編】主要宅配業者の特徴を徹底比較!

2018.12.20物流記事一覧
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通販業などで荷物を発送する際、必要になる配送業者。しかし、業者によって価格やサービス内容が違っており、自社に合った業者がどこかわからないという方も多いと思います。

この記事では上記のような方向けに、下記5つの主要宅配業者の宅配サービスのメリット・デメリットの比較とそれぞれのおすすめ用途をご紹介します。

  • ヤマト運輸の宅急便
  • 日本郵便のゆうパック
  • 佐川急便の飛脚宅配便
  • 西濃運輸のカンガルー特急便
  • 福山通運のフクツー宅配便

上記5つのサービスの基本情報や特徴についてはこちらをご参考ください。

※掲載情報は2018年12月20日時点での情報です。最新情報については、各社の公式サイトをご確認ください。

各社の主要サービスのメリット・デメリット

まずは上述した5社の主要サービスのメリット・デメリットから解説します。

ヤマト運輸

ヤマト運輸の主要宅配サービスは「宅急便」です。個人、法人問わず、幅広いサービスを展開しています。

荷物の長辺、短辺、高さの合計が60cm未満の場合は宅急便コンパクト、冷蔵・冷凍物であればクール宅急便のようなサービスがあります。

これらに関しては公式サイトに詳しく記載されておりますのでそちらをご参照ください。

宅急便の規格と料金

料金は関東発、関西着の場合で記載いたします。
※三辺合計の長さと実重量を比較し数値の大きいほうが料金に適用されます。

規格
三辺合計長さ
重量
料金(税込)
60サイズ 60cm 2kg 1,040円
80サイズ 80cm 5kg 1,260円
100サイズ 100cm 10kg 1,500円
120サイズ 120cm 15kg 1,720円
140サイズ 140cm 20kg 1,960円
160サイズ 160cm 25kg 2,290円

宅急便のメリット

  • 業界内でもトップクラスの配達スピード
  • 個人・法人問わず幅広い利用が可能
  • 集荷方法が豊富
  • 送り状発行のサービスが便利
  • 細かい割引が多い
  • 冷凍物が発送できる

宅急便のデメリット

  • サイズ規格が他の業者に比べ少し小さい
  • 発送者側からは荷物の追跡ができない
    ※配達完了後に通知がきます

日本郵便

日本郵便の主要宅配サービスは「ゆうパック」です。日本全国の郵便局で発送、荷受が行えます。営業所数は全業者中最多なので、特に発送の際の持ち込みや、荷受の際の営業所止めが便利です。

また、荷物の内容ごとに様々なサービスが展開されています。例えば「重量ゆうパック」「ゴルフゆうパック」「スキーゆうパック」などがあります。冷蔵品を配達するための「チルドゆうパック」もあります。

上記の特殊なサービスが必要な場合は、下記に詳しく記載されておりますので、ご参照ください。

ゆうパックの規格と料金

下記の料金は東京発、近畿地方着の配達にかかる料金を載せています。

規格
三辺合計長さ
重量
料金(税込)
60サイズ 60cm 2kg 970円
80サイズ 80cm 5kg 1,200円
100サイズ 100cm 10kg 1,440円
120サイズ 120cm 15kg 1,690円
140サイズ 140cm 20kg 1,950円
160サイズ 160cm 25kg 2,160円
170サイズ 170cm 25kg 2,530円

ゆうパックのメリット

  • 営業所の数が多いため、営業所への持ち込みがしやすい
  • 持ち込みすることで割引される
  • ヤマト運輸や佐川急便の基本サイズ規定よりも少し大きい
  • ウェブ上で送り状が発行できる
  • スマホで宛名だけ作成し郵便局で送り状印刷することもできる
  • 荷物の追跡が発送者側からも行えるのでより安心して発送できる

ゆうパックのデメリット

  • 基本的な割引は持ち込みでしか受けられない
  • 割引を受けるために持ち込んだ場合、一度に複数の荷受人に対し、複数の荷物を発送するケースでは営業所での確認に時間がかかる
  • 冷凍物が発送できない

佐川急便

佐川急便の主要宅配サービスは「飛脚宅配便」です。ヤマト運輸の宅急便と並んで業界内屈指のスピードを誇ります。

また、宅配便の規定以上の大きさに対応するラージサイズ便、衣類をハンガーにかけたまま発送できる飛脚ハンガー便、冷蔵・冷凍品を送るための飛脚クール便など、ニーズに合わせた幅広いサービス展開をしています。

法人であれば事前契約することで割引や便利なサービスが多く使えるようになります。個人、法人どちらにも対応していますが、どちらかと言えば、法人よりのサービス展開が多いのも特徴です。

佐川急便のサービスについての詳細は下記をご確認ください。

飛脚宅配便の規格と料金

下記は東京から大阪間のそれぞれのサイズ規格に対応する料金です。

規格
三辺合計長さ
重量
料金(税込)
60サイズ 60cm 2kg 880円
80サイズ 80cm 5kg 1,155円
100サイズ 100cm 10kg 1,496円
140サイズ 140cm 20kg 1,958円
160サイズ 160cm 30kg 2,178円

飛脚宅配便のメリット

  • 業界内でもトップクラスの配達スピード
  • 60サイズ、80サイズといった小さいサイズの荷物の基本料金が最安値
  • 160サイズ以上のサイズに対応している「ラージサイズ便」の容量が大きい
  • 法人であれば契約することで割引や他の便利なサービスが受けられる
    ※特に大きいのが出荷指示を出すと佐川急便の営業所が送り状を用意し、集荷に自動的に来てくれるサービスです。
  • 荷物の追跡が発送者側からも可能
  • 冷凍品が発送できる
  • 送り状がウェブ上で発行できる

飛脚宅配便のデメリット

  • 個人の場合の割引が少ない
  • 上述した、法人用のサービスが非常に便利な反面、個人では利用できない
  • 個人の場合、掛売が不可能

西濃運輸

西濃運輸の主要宅配サービスは「カンガルー特急便」です。こちらは超大型の荷物や複数小口の荷物に幅広く対応しています。縦、横、高さによるサイズ規定自体はなく、重量と輸送距離で料金が算出されます。その最大重量は1,500kgで、業界でもトップです。

また冷凍・冷蔵の荷物を運ぶチルド便のほかにも、自転車などを運ぶカンガルー自転車イベント便/自転車輸送便、貴重品を運ぶカンガルー貴重品輸送サービスなど、ニーズに合わせたサービスも展開しています。

法人であれば契約することで、配達だけでなく輸送関係の業務代行やコンサルティングも行ってもらえます。

このように、法人に特化したサービスを多数展開しているのも特徴です。

西濃運輸のサービスについての詳細は下記をご確認ください。

カンガルー特急便の規格と料金

西濃運輸では「重量」と「輸送距離」によって料金が算出されます。また、「縦(m)・横(m)・高さ(m)×280kg」という計算方法もあり、こちらのほうが本来の重量よりも大きくなる場合、この計算式で出た重量で料金計算されます。

下記は東京~関西方面までのおよそ600㎞の重量に対する料金です。※今記事では100kgまでの重量に対する料金まで記載します。

重量
料金(税別)
10kg 900円
20kg 1,200円
30kg 1,300円
40kg 1,600円
60kg 1,900円
80kg 2,400円
100kg 2,700円

また、最大料金は3,000㎞の輸送距離で1,500kgの荷物の場合で、247,600円となります。下記のページに料金と重量、距離の一覧がありますので、良ければそちらもご参照ください。

カンガルー特急便のメリット

  • 他の業者では送れないような大きな荷物を発送できる
  • 法人であれば、契約することで、トラック1台と専属ドライバーを借りて、集荷~配達するオーダーメイドサービスがあり非常に柔軟な配送が行える
  • 送り状がウェブ上で発行できる
  • 集荷依頼がウェブ上、電話で行える
  • 荷物の追跡が発送者でも行える
  • 法人であれば契約することで割引、その他の輸送業務の代行、コンサルティングなども受けることができる
  • 冷凍品を発送できる

カンガルー特急便のデメリット

  • 個人では割引が利かない
  • 個人では利用できないサービスが多い

福山通運

福山通運の主要宅配サービスは「フクツー宅配便」です。ただし、フクツー宅配便と全く同じ大きさ、重さの荷物を低価格で輸送する「パーセルワン」というサービスもあります。

また、台車に複数の荷物を入れて同じ場所に運ぶスペースチャーター便というサービスもあります。店舗への卸し作業や、会議用資料の送達などを行うのに非常に便利です。

福山通運のサービスについての詳細は下記をご確認ください。

フクツー宅配便の規格と料金

下記は関東から関西まで輸送した場合の料金です。

規格
三辺合計長さ
重量
フクツー宅配便料金(税込)
パーセルワン料金(税込)
60サイズ 60cm 2kg 1,100円 600円
80サイズ 60cm 5kg 1,330円 700円
100サイズ 100cm 10kg 1,540円 1,000円
120サイズ 120cm 15kg 1,770円 1,050円
140サイズ 140cm 20kg 1,980円 1,100円
160サイズ 160cm 30kg 2,430円 1,200円

フクツー宅配便のメリット

  • 法人で契約することで「パーセルワン」が利用できる
    ※基本料金としては業界で最安値
  • 法人で契約することで「スペースチャーター便」が利用できる
  • 法人であれば送り状発行がウェブ上で行え、集荷、配送状況の確認なども行える
  • 個人の場合、直接持ち込みで200円の割引が利く
  • 個人の場合、営業所止めを利用することで400円の割引が利く
    ※ただし、通販などで営業所止めを利用することはほとんどないので注意が必要
  • 早朝の8~10時の間に自社店舗や工場などに物資を届けてくれる「ジェットオーバーナイトサービス」がある
    ※こちらも法人のみ利用可

フクツー宅配便のデメリット

  • 法人に完全に特化しており、個人では利用しにくい
  • 日・祝の配達を行っていない
    ※オプションで配達可

次にそれぞれの業者のおすすめ用途をご紹介します。

宅配業者別オススメ用途

これから、上述した5社のおすすめの用途を解説していきます。

ヤマト運輸

ヤマト運輸は個人、法人ともにおすすめです。特に、160サイズ以下の荷物に収まる商品を扱う小規模通販業の個人事業主にはピッタリと言えるでしょう。

理由としては、各種割引の数が多く、送り状などの発行方法、集荷方法なども多くあるため、自分に合ったやり方で時間短縮が図れるためです。

また、配達スピードも業界でトップクラスのため、顧客満足度も上がりやすいと言えます。

日本郵便

日本郵便は、法人よりもむしろ個人での利用に向いています。理由は、持ち込みを行わなければ割引が利かないためです。

また、多くとも1度の発送が10個口以下のほうが良いと言えます。郵便局は時間帯によっては大変込み合います。その時に大量の荷物を複数の宛先に送ろうとすると、非常に時間がかかります。

これらのことから、日本郵便は個人の小規模事業者により向いていると言えます。

佐川急便

佐川急便は個人、法人のどちらかと言えば法人向きと言えます。理由は法人契約で割引が受けられること、送り状発行や出荷指示が出せるようになること、月ごとの掛売が可能になるということです。

もしヤマト運輸と佐川急便で迷った場合、法人であれば一度佐川急便に相談してみることをおすすめします。

個人であれば自分の用途に合ったほうを選択すべきですが、どちらかと言えば個人向きの割引が多いヤマト運輸がおすすめです。

西濃運輸

西濃運輸は法人特化のサービス展開をしています。特に便利なのが、契約することで可能になる輸送業務の代行とコンサルティングです。

梱包や送り状発行なども代行してもらうことで、人件費の削減などにもつながります。

また、超大型の荷物を輸送することもできますし、トラック1台と専属のドライバーを借りて、オーダーメイドの輸送経路を作成することもできます。

特に、家具などの大きな荷物を販売している通販業を営む法人企業や、独自の輸送経路が必要な法人に適した業者と言えます。

福山通運

福山通運も西濃運輸同様に、法人に特化したサービス展開をしています。

法人契約で利用できる「パーセルワン」は他の業者と同じく、普通のサイズの荷物を送る際に利用できるのですが、こちらは業界内最安値となっています。

また、店舗への早朝の卸作業、工場への物資輸送、早朝の会議のための書類送達、などに対応したジェットオーバーナイトサービスなど独自の法人向けサービスを展開しています。

これらのことから、福山通運は、法人で通販業を営む場合や、自社の店舗、工場などに物資を輸送する必要がある場合などに便利だと言えます。

おわりに

以上、5つの主要宅配業者のメリット・デメリットとおすすめ用途を解説してきました。

どれも通販などで商品を発送する際などに便利なサービスですが、それぞれ個人・法人・荷物の内容などで向き・不向きがあります。自社の用途に適した輸送手段やサービス内容を持つ業者を選択することが大切です。

別記事でヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、西濃運輸、福山通運の詳しい記事、5社の特徴や基本情報まとめ記事もご用意しております。

これらの記事もお読みになって、自分にぴったりの業者探しにお役立てください。

タグ : 発送
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DM Watch 編集部

DM Watch 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。