定額物流とカスタム物流の違いとは?それぞれのメリット・デメリット

2020.01.30物流記事一覧
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ECサイトなどの通販事業において、商品の品質を落とさず確実に消費者に届ける「物流」は事業のかなめと言えます。そして事業全体の利益率を踏まえると、業務を一気に効率化できる物流サービスの利用は欠かせません。

今回は、物流サービスの基本的な区分けである「定額物流」と「カスタム物流」について、それぞれの特徴とメリット・デメリット、さらに選ぶ際のポイントを解説します。

定額物流とは?

定額物流は、配送の種類や料金体系など、サービス内容があらかじめ決められているタイプの物流です。
代表的なものとして以下のようなサービスがあります。

<Full Fillment by Amazon(FBA / FBAマルチチャネル)>
世界最大級のECサイト「Amazon」が運営する定額物流サービスです。
Amazon出品者はもちろん、Amazon以外の販売チャネルでの配送にも利用できます。

<LogiMo Pro(ロジモプロ)>
日本の大手物流企業「清長」が運営する定額物流サービスです。
豊富な実績に裏打ちされた確かな物流ノウハウで、手軽かつ安心感をもって利用できます。

<OPENLOGI(オープンロジ)>
次世代の物流インフラを謳う企業「オープンロジ」による定額物流サービスです。
オンライン完結のシンプルな手続きで効率よくサービスを利用できます。

カスタム物流とは?

カスタム物流は定額物流とは対照的に、サービスの内容を個別にカスタマイズできるタイプの物流です。
どのように保管・出荷し金額はいくらになるかが、荷主や案件によって変わってきます。
代表的なものとして以下のようなサービスがあります。

<ロジザードZERO>
業界最大級の導入実績を持つ通販・卸 物流倉庫の在庫管理システムです。
導入まで最短1ヶ月という手軽さ、356日の手厚いサポート体制に定評があります。

<清長>
定額物流でも実績豊富な「清長」はカスタマイズ物流にも対応しています。
荷主のビジネスモデルをしっかり理解した上での柔軟なサービス構築が特長です。

定額物流のメリット・デメリット

メリット

見積もりが簡単

定額物流では基本的に料金が予め決まっているため、利用サービスのウェブサイトに掲載されている料金表と商品サイズや出荷数を照らし合わせれば、コストが簡単に概算できます。料金体系もシンプルに設計されていることが多いです。

手軽に利用できる

配送の種類や料金などサービス内容が予め決まっているため、既にあるプランの中から自分に適したものを選ぶだけで利用を開始できます。初期費用も手頃なため、カスタム物流と比べると導入のハードルが低くなります。

小規模配送でも利用できる

定額物流では出荷数が1個からでもサービスを利用できます。そのため、事業者だけでなく個人にも利用しやすくなっています。

デメリット

サービスに融通が利かない

予めサービス内容が決まっているため、個々の事情にあわせて融通を利かせてもらうことはできません。

例えば「既存プランの範囲内で、倉庫での保管方法だけ少し変えさせてほしい」といった個別の要望は難しくなります。

緊急時対応が弱い

サービスに融通が利かないということは、こちらの都合で不慮の事態が起きた場合に即時対応してもらえないということです。

例えば「既に出荷した商品の納品先を急遽変更しなければならなくなった」「急遽在庫の品質チェックが必要になった」といった事態が起きても、カスタム物流と比べて対応が遅れてしまう可能性があります。

カスタム物流のメリット・デメリット

メリット

サービスをカスタマイズできる

カスタム物流の最大のメリットが、自分の事業に合わせてサービスを柔軟にカスタマイズできる点です。

定額物流のプランではカバーしきれない細かい部分でも、カスタム物流であれば融通を利かせられる可能性があります。そうして物流サービスのクオリティーを上げることで、消費者の満足度向上にもつながります。

業務効率が大幅に上がる

カスタム物流では物流の品質向上だけでなく、物流業務の効率化も踏まえた上でサービスをカスタマイズできます。

もちろん定額物流でも業務の効率化は図れますが、カスタム物流では個々のビジネスモデルに限りなく適応したシステムを導入するため、より大幅な効率化が期待できます。

導入に手間がかかる

柔軟にカスタマイズできるということは、それだけサービスに型がなくフロー構築に手間がかかるということです。内容によって見積りも細かく変わってくるため、検討〜導入〜運用開始までにある程度の時間とコストを見込む必要があります。

小規模の配送では利用できない

カスタム物流の場合、小規模の配送では利用できなかったり、利用できても定額物流より割高になってしまう場合が多いです。

定額物流とカスタム物流を選ぶ際のポイント

定額物流とカスタム物流それぞれのメリットとデメリットを踏まえた上で、自身の事業にはどちらのサービスを選べばよいか、選択のポイントを解説します。

在庫数と出荷数はどれくらいか

在庫数や出荷数があまり多くない場合は、小規模でも低コストで運用できる定額物流が適しています。配送規模が増えてきて物流業務を改善する必要が出てきたら、カスタム物流を検討するとよいでしょう。

どんな商品を配送するか

商品の内容によって、保管環境や期間、梱包方法などの諸要件が変わってきます。在庫が多すぎたりサイズが大きすぎたりすると、定額物流では対応できない可能性があります。

自分の商品が定額物流の範囲で管理可能かを確認し、難しい場合はカスタム物流を利用しましょう。

配送エリアはどのくらい広いか

配送会社にはそれぞれ配送に強みを持つ地域があります。そのため、配送する地域によって最もコストが安い会社が変わってきます。(例:東日本はA社、西日本はB社など)

大量の商品を幅広い地域に配送する際は、複数の配送会社を使い分けられるカスタム物流の方が低コストかつ効率的である場合が多いです。

定額物流の選び方

まず一つ目の基準は料金です。定額物流では比較的簡単に見積もりが取れるので、想定している商品と保管・配送方法で複数社の見積もりを概算し比較してみましょう。

二つ目の基準はオプション対応です。定額物流ではサービスプランが決まっていますが、事業者ごとにさまざまなオプションが用意されています。オプションを見比べて、より自分のビジネスに合ったオプションが利用できそうな事業者を選ぶとよいでしょう。

カスタム物流の選び方

カスタム物流の場合は、見積もりの検討が定額物流よりもやや複雑になります。

物流システムの内容によって額が大きく変動するため、まずはサービスをどのように利用したいかを自分自身で明確にすることが大切です。

具体的には、下記などを明文化しておきましょう。

  • 商品の保管に必要な条件
  • 出荷数とペース(時期ごとの傾向も踏まえて)
  • 出荷時の商品サイズ
  • カスタム物流に希望する要件

さらに、希望する要件の中で「これは絶対に外せない」という優先順位をつけて事業者に相談すると、より正確な見積もりが得られやすくなります。

見積もりの金額だけでなく、営業担当者の対応のきめ細かさや、見積もりの内訳項目の妥当性なども比較検討時の判断材料になります。また、保管場所や梱包作業の現場を実際に見学してサービスの品質を確かめるのもおすすめです。

カスタム物流ではサービスを事業者と一緒にオーダーメイドでつくり上げていくからこそ、事業者との相性や信頼関係がとても重要になってきます。

おわりに

定額物流とカスタム物流それぞれの特徴について、理解は深まったでしょうか。通販事業のかなめとなる物流だからこそ、最適な物流サービスを利用することで事業全体の品質向上につながります。

自身の物流ニーズを明確にした上で、一番良いと思える物流サービスを妥協せずに選んでみてください!

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DM Watch 編集部

DM Watch 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。