大量配送しているAmazonの物流システムの仕組みとは?

2018.06.07物流記事一覧
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Amazonと業者を繋ぐマーケットプレイス

国内では2位以下を大きく引き離し、通販売り上げシェアナンバーワンを誇るAmazonジャパン。

自社の商品を出荷する既存の販売方法だけではなく、マーケットプレイスと呼ばれる様々な小売業、卸業、または個人が参加できる販売方法で商品の品揃えを常に増やし続け、今では手に入らないものはないとまで言われる巨大販売システムを構築しました。

品揃えをさらに拡大し顧客獲得を狙うAmazon側と、商品を手軽に販売し売り上げアップを図りたいと考える業者とのWin-Winの関係を築けるシステムがAmazonマーケットプレイスなのです。

Amazonのマーケットプレイス戦略とは?

マーケットプレイスとは簡単に説明するとAmazonが商品を販売するネット通販サイトに個人でも団体でも、誰でも商品を出品することができるシステムのことです。

Amazon内で商品を検索すると一つの品物でも販売店がAmazonだけではなく他の企業も異なる値段や送料で販売している場合があります。

このようにどのような商品でもAmazonだけでなく他企業や小売店、または個人がマーケットプレイスに出店申請をし、商品を登録するだけで簡単にAmazonのサイトで販売することができます。

Amazon側の取り扱い不可商品の設定はありますが、ルールに従えば新品、中古商品関わらず容易に販売することができるため、品揃えの充実、企業や個人の販売網拡大、顧客獲得においてメリットがあります。

しかしながらマーケットプレイスは誰でも簡単に参入できるため悪徳業者も増加しやすいというデメリットがあり、実際に商品を購入しても発送されなかった、到着予定日から大幅に遅れて到着したなどのトラブルも発生しています。

その不安を払拭することができ、さらなる売り上げ増加が見込めるのが、Amazon Prime商品として販売することができるFBAというシステムなのです。

Amazonが取り入れているFBAとは?

様々な企業や個人が販売することができるマーケットプレイスですが、さらにFBA(Fulfillment By Amazon:フルフィルメント・バイ・アマゾン)という画期的なシステムによりさらに販売サービスの向上、企業の商品出荷、保管コストの削減を図ることが可能になりました。

Amazon以外の企業、個人がマーケットプレイスにて販売している商品をそのままAmazonの倉庫に送り、保管から発送、または不良品の返品対応までAmazon倉庫側に行ってもらうサービスのことをFBAと呼びます。

要はどんな企業であっても通販倉庫機能をAmazonフルフィルメントセンターが肩代わりして、Amazonの自社商品と同じようにAmazon Prime商品の支払い方法や日時指定で販売、出荷してくれるというサービスです。

フルフィルメント By Amazon

FBAで商品を販売することで手間や人件費、経費をかなり節約することが可能です。

商品1点1点の重さやサイズなどで手数料が変化するのですが、一般的な小型から中型の商品であれば保管手数料は1点あたり5円前後、出荷時の手数料も200円前後と自社で商品を保管し、人件費や梱包材を使って出荷する方法よりも確実に安くなります。

その手数料の中には出荷するための人件費だけでなく、Amazon倉庫で使用される梱包資材のダンボールや緩衝材、テープなどの備品料金も含まれます。

出荷手数料が200円前後であれば自社から運送会社に荷物を預けて発送する額の半分以下になるはずです。

販売されればもちろんAmazonの出荷ルールが適用されますのでAmazon Prime会員特典の、即日配達や日時指定等のスピーディーな出荷対応をしてもらえます。

世界有数の商品管理と出荷スピードを誇るAmazonの倉庫機能を安価で利用できるため、通販機能が弱い企業や個人販売者はFBAを利用することで格段に業務の効率が上がることでしょう。

導入した際の出展企業のメリット

FBAを利用するメリットは大きく二つ存在し、「物流コストの削減」と「販売数の増加」があります。

物流コストの削減は前述したとおり安価な管理費でAmazon倉庫の機能を使えるため、自社で出荷担当の部署を設ける必要がなく、高品質な商品管理やお客様発送が行えるというメリットがあります。

また、販売数の増加はFBA申請した商品がAmazon倉庫に到着し、管理が開始された時点で「Prime対応商品」となり、自社で出している同じ商品よりもサイトで最優先に表示されるようになります。

さらに、お客様はAmazon倉庫の迅速な出荷と、支払い方法も充実しているPrime商品を選ぶ確率が非Primeの同じ商品に比べ格段に高くなります。

Prime商品は「当日お急ぎ便」、「お急ぎ便」、「お届け日時指定便」に対応しているため、お客様はいつこの商品を受け取ることができるのかが容易に分かり、Primeではない商品と同価格であればもちろんのこと、多少割高でもいつ届けてもらえるかが分かるPrime対応商品の方を選ぶ傾向があります。

また、Prime商品はAmazonの正確な在庫管理が行われているため詳細な在庫数表示や売り切れの判断をしてくれ、マーケットプレイス出店者でありがちな、注文後に在庫切れなどのクレームを発生させるなどのトラブルが無いため顧客からの信頼が厚いのです。

そのため同じ商品を扱う非Prime商品のライバル企業に差をつけることができます。

Prime商品の迅速な発送とAmazonブランドという安心を得ることができるFBAは販売数を伸ばすためにかなり有効な手段なのです。

フルフィルメント By Amazonを利用する方法

FBAを利用するためにはまずマーケットプレイスで出品できるように店舗登録を行う必要があります。

月額税抜き4,900円で制限無く商品登録できる大口出品者も、一点ごとに手数料を支払い商品登録が可能な小口出品者も、どちらもFBA申請することは可能です。

マーケットプレイス管理画面より在庫一覧で該当商品を呼び出し、「出品者から出荷」という項目を「Amazonから出荷」に切り替えます。

その後その商品はバッテリー等発火性のものを搭載していない安全な商品かどうかを聞かれるので、回答し登録を完了させることで、この商品はAmazonから出荷されるFBA商品だと認識されます。

もちろんまだ商品はAmazon倉庫に送られていないため、その後FBA商品としてAmazonに納品する作業をマーケットプレイスシステム上で行います。

商品の種類や数量を入力するとAmazon倉庫で管理するためのASINと呼ばれる独自のバーコードが発行され、商品に貼り付けます。

最後に発送する倉庫が指定され、そこに任意の運送会社を利用して送れば数日後にはFBA在庫になっています。

売り上げ金の振込みやFBA管理手数料の引き落としなどはマーケットプレイスで登録したクレジットカードや銀行口座でやりとりができるため、商品登録をして発送してしまえば手軽に利用することができます。

おわりに

フルフィルメントと呼ばれるAmazonジャパンの倉庫では生産性、品質、安全の3つを大事にしています。

お客様へのニーズにいち早く応え最速で商品を出荷できる豊富な人材と生産性、徹底した商品管理と正確な在庫数で常に顧客を安心させる品質、未発送トラブルも無く返品交換対応も迅速に対応してもらえる安全性。

これら全てが通販業界トップクラスのAmazonの物流サービスを、安価で簡単に利用できるマーケットプレイスのFBAシステムは、今後も規模を拡大し続けていくことでしょう。

 

タグ : コスト削減
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DM Watch 編集部

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ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。