アパレル物流の仕組みとアウトソーシングする際のポイントとは?

2018.05.24物流記事一覧
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アパレル物流とは、衣類やバックなど多岐にわたるアパレル商品の、物流や保管管理など指しています。アパレル品という生活必需品を支える、アパレル物流の特徴や注意点をご紹介します。

アパレル物流とは

アパレル物流とは、衣類や帽子、ストール、バッグなどアパレル商品の生産や運搬、保管や在庫管理などの製品の流れを表す言葉です。

大量生産大量消費から、多品種少量消費といわれる顧客のニーズとトレンドを意識したモノづくりと管理、そして素材やカラーなどが多様で製品ごとに保管方法が異なるアパレル物流は、他の製品とは違った特徴があります。

アパレル物流の特徴

アパレル物流には、食品や雑貨類の物流にはない特徴があります。アパレルを取り扱う際には欠かすことができないアパレル物流…。いったいどんな特徴があるのでしょうか。

運び方にコツが必要

アパレルを運ぶ場合、ただ運べばいいというものではありません。コートやドレスなどの場合は型崩れしないようにハンガーにかけて運ぶ必要があります。当然、荷物を逆さまにしたり横向きにすることはできません。型崩れが生じた場合、その商品価値が下がることによりアパレルショップの損害となります。

いつ流通させるかという問題

アパレルはトレンドや季節に左右される商品です。つまり、生産のタイミングと流通のタイミングをしっかりと見極める必要があるのです。

サイズ展開やカラーなど、ひとつの商品の中にもバリエーションがあるので、在庫管理や出荷作業の際にも細心の注意が必要になります。

材質が様々

アパレル製品は、コットン、ポリエステル、レザー、毛皮など材質が実に様々です。そして、材質ごとに適した保管環境が異なるため、物流に携わるすべての作業従事者には、アパレルに関する知識が求められます。

保管環境が材質に合っていなければ、商品の品質が劣化し、アパレルショップの損害となるだけではなく、物流会社・アパレルショップ双方の信頼を失うことにもなってしまいます。

専門知識が必要

アパレル物流には、製品ごとに異なる配送時の注意点や、製品の材質ごとの保管環境に関する知識、トレンドや季節を見極めて流通させるセンス、サイズやカラーなどを間違えずに仕分けし、保管管理するノウハウが必要な分野です。

これらのすべての要素をしっかりと満たしていなければ、ビジネス上の損害や信用を失うことにもなるため、すべてが必要条件ということになります。

設備もアパレルに特化したものが必要

アパレル物流には、専門知識とノウハウが必要ですが、設備もアパレル物流に特化したものが必要になります。

カラーやサイズごとに分けて管理する設備、ハンガーにかけたまま保管する設備のほか、小物類やアクセサリーなどデリケートな商品を取り扱う設備も必要となります。

また、縫製不良やボタン取れなどの不良品を補修するための加工工場も必要です。

アパレル物流に特化した物流会社では、このような設備を整えていることが多く、アパレル物流をアウトソーシングする企業も少なくありません。

アパレル物流の問題点

専門知識が必要なアパレル物流ではどんな問題点があり、そして、その問題点を解決するどんな方法があるのでしょうか。

出荷作業にかかる時間

ひとつの商品に様々なカラーやサイズがあるアパレル商品は、出荷の際の確認などに時間が必要です。そのため、出荷作業をスムーズに行えず、入荷が遅れてしまうというケースがあります。

アパレル業界のトレンドは、様々な要因で常に変化しており、迅速に対応し顧客が求めるものを店頭に並べることは極めて重要です。出荷作業に手間取ってしまうとその時間のロスが損害となることもあります。

出荷作業に手間取らないように、バーコード管理など最新の設備が整っている物流会社をセレクトする必要があります。

在庫管理が難しい

製品の特徴や素材ごとの管理は当然ですが、製品ごとにカラーやサイズがあるため、多種にわたる商品の在庫管理を徹底的に行う必要があります。

保管現場のスタッフにノウハウがなければ、保管管理や作業フローが整っていないなど、様々なトラブルが発生します。

製品の管理は、インターネットショップの在庫情報として共有されているケースもあり、、在庫管理に失敗すると、在庫がないものを販売してしまう…というトラブルにもつながりかねません。

豊富な製品をしっかりと管理して在庫を把握し、迅速に出荷できるノウハウと設備がある物流会社を選ぶことで、在庫管理の問題点は解決できます。

廃盤商品の在庫

アパレル物流の基本は、在庫を抱えずに流行している間に売り切ってしまうことです。それでも売れ残ってしまう商品、定番品と呼ばれる型がモデルチェンジした場合に廃盤品が在庫として残ることは避けられません。

この廃盤品の在庫を正確に把握できなければ、売れない在庫として旧型商品がいつまでも倉庫内に保管されているという非常に不経済な状態を招くこととなります。

廃盤品の在庫過多とならないように、売り方や新製品の発売のタイミングをコンサルティングすることは、アパレル物流の重要な役割となります。

アパレル物流に特化した物流会社では、コンサルティングをおこなっているケースもあります。

コミュニケーションが重要

アパレル物流の問題点をご紹介しましたが、アウトソーシングの場合は結局、物流会社まかせ…という面があるのは事実です。製品のロスや出荷ミス、遅延、在庫過多などの問題が起こらないようにショップ側ができることはあるのでしょうか。

物流会社とのコミュニケーション

もっとも重要なのは、物流会社とのコミュニケーションです。

トレンドや季節などで売れ行きが大きく左右されるアパレル物流の場合、良い状態の商品をトレンドを先取りして店頭に並べるかという点が重要な要素となります。

そのためには、ノウハウと知識がある物流会社を選ぶ必要がありますが、それに加えてコミュニケーションを密にとることがポイントとなります。

在庫情報の共有

在庫情報を共有することで、売れているものと残っているものを把握することで、販売戦略を立てることができます。また、顧客のニーズを生産側にも反映させ、売れるものを作るためにも在庫情報を共有することが非常に重要になります。

製品に関する知識

製品ごとにことなる保管方法や特徴なども共有すべき情報です。

アパレルは製品ごとに保管環境が異なるので、新製品が出来るたびに情報を共有する必要があります。この製品情報の共有は、不適切な保管による製品の劣化を防ぐために必要不可欠です。

常にコミュニケーションが必要

ショップと保管管理の現場が密にコミュニケーションをとれる環境を作り、そして、ショップと物流会社も欠かさずにコミュニケーションをとって連携することで、アパレル物流の問題点を解決し利益につなげることができます。

おわりに

アパレル物流は、製品ごとの保管管理の違いやサイズカラーのバリエーションの豊富さなど、他の製品にはない運搬や保管管理の難しさがあります。
また、常に変化する顧客のニーズとトレンドを先取りする先見の明と売れのるものを売れるだけ生産し、流通させる必要がある非常に専門的な分野です。

トラブルを未然に防ぐために必要なのは、ノウハウを持った物流会社を選ぶことと物流会社とのショップの密なコミュニケーションです。

コミュニケーションをとることで、保管管理や在庫、ニーズなどを共有し効率的なビジネスを展開することが可能になります。

 

タグ : 業界について
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DM Watch 編集部

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ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。