おしゃれなデザインのダイレクトメールを作成するコツ7選
2018.05.01DMの企画・デザイン・印刷記事一覧DMを送っても、手にとって読んでもらえないと何の意味もありません。
広告物を積極的に読みたい!見たい!と思う人は少数派だということを前提にして、思わず手にとってしまうようなものをつくりたいですね。
そのために大切なのはデザインです。文字や写真、イラストをどう配置するかで、見やすさや親しみやすさ、おしゃれ感などが全く違ってきます。
ここでは、おしゃれなDMを作成するためのコツをご紹介します。
目次
視線の動きを考える
まず、おしゃれかどうかを考える前に、人の視線の動きについて知っておきましょう。
人はDMなどの情報を見るとき、「左上」「右上」「左下」「右下」という順番で視線を動かすといわれています。そのため、一番いいたいこと、大切なことは左上に配置するのが基本です。
また、左下のエリアに写真やイラストなどを配置することにより、無意識に読み飛ばしてしまう部分に注目させるという効果も期待できます。文字は当然ながら太くて大きいものから目に入ってきますが、すべてを大きくすると、どこが大事なポイントなのか伝わらなくなってしまいます。メリハリを意識してください。
また、シニア向けのDMは、若者向けのものより文字サイズを大きめにすると読んでもらいやすくなります。
情報を整理する
どんなにおしゃれな見た目でも、情報がきちんと整理されていないDMは読む気が失せてしまいます。読みやすさを最優先に考えて情報を整理していきましょう。
ポイントは「揃える」「まとめる」「分ける」です。
揃える
文字や写真などの配置がバラバラだと、どこを見たらいいかわからなくなります。
横書きの場合、基本的に文章は左揃えにして、行のスタート位置がわかるようにすると読みやすくきれいにまとまります。
まとめる
関連のある内容はひとつのグループにまとめることで、見やすさがアップします。
まとめ方としては、近くに配置したり、色分けによってグループ化したりするなど、読む人が直感的に関連性を理解できるような工夫をします。
分ける
読む人がどこに注目すればいいのか瞬時にわかるように、情報の重要度にあわせてコントラストをつけましょう。
つまり、重要な部分は大きく目立つように、そうでもない部分は小さめにということです。
どこが重要で、どこがそれほど重要でないかというのはお客様目線になって考えます。DMを出す側からすると、マイナスな情報はできるだけ目立たせたくないと思いがち。
でもその考えが前面に出すぎると、健康食品の広告を見てお試しコースを注文したのに勝手に定期コースで商品が送られてきた…という事例に代表されるクレームにつながりかねません。
そのようなクレームは、商品を注文すると自動的に定期コースになるという注記の文言をかなり小さな文字で書いていたのが原因だったようです。マイナス面を故意に隠すような手法は、信頼感のダウンにつながるので気をつけたいですね。
写真、イラストにこだわる
美しい写真はそれだけで目を引きます。特に飲食店の場合、料理の写真がきれいだとおいしいお店だと思われる確率が高まります。
プロのカメラマンに撮影を依頼するのが一番ですが、自分で撮る場合は、ライティングなどに十分気を配り、撮影した写真は誰か(会社の人や友人など)に見せ、広告に使って耐えられるクオリティなのかどうかをジャッジしてもらうことをおすすめします。
イメージ写真なら無料で使える写真素材のサイトもいろいろとあるので、探してみましょう。少し暗めの写真を背景に使い、白い文字をのせるとおしゃれに見せることができます。
商品の写真を使わずにイラストで表現すると、絵本の世界を思わせてあたたかみのある印象になる場合があります。
イラストはイラストレーターに発注してもいいですし、フリー画像からピンとくるものを探し出しても。
普段から絵本や洋書などを眺めておしゃれ!と思ったイラストをファイルしておくと、「こんなイラストを使いたい」というイメージが周りの人に伝わりやすく、作業もスムーズに進みます。
フォントにこだわる
使用するフォント(書体)によってDM全体の印象もガラッと変わってきます。たとえば新聞や雑誌などでよく使用される「明朝体」は和のテイストや上品な印象。インターネット上でよく使われる「ゴシック体」は親近感やカジュアルな印象を与えます。
おしゃれなデザインにするためには、文字を大胆な大きさにして、文字自体をデザイン要素にするという手もあります。4から6行くらいの短めの文章なら、2から3行ごとにフォントサイズを変えるなど、思い切ったデザインにするとインパクトがでます。
やわらかな雰囲気を出すためには手書き風のフォントもおすすめです。
ただし、1枚のDMに使用するフォントは3種類くらいにしておいた方が無難です。あまりたくさんのフォントを使用すると全体的なまとまりがなくなってしまいます。
また、もともと入っているフォントだけでは物足りない!という場合は、無料で使えるさまざまなフォントがネット上にあるので、ぜひチェックしてみてください。
余白にこだわる
伝えたいことがありすぎて文字や写真などの情報がびっしりと詰まったDM…熱意は伝わるかもしれませんが、読むのは大変そうです。読む人のことを考え、適度な余白をつくりましょう。
入れたい情報のすべてを詰め込むのではなく、「ココ」とポイントを絞ったことをバシッと表現した方が伝わりやすくなります。
写真やイラストなどのビジュアルと、コピーの両方を大きくレイアウトして、余白を少なめにすると元気で親しみやすいイメージになります。
逆にビジュアルもコピーも小さめにして余白を広めにすると上品でシンプルなイメージになります。
女性向けのセレクトショップなどの場合、上半分に写真を配置し、下半分は余白を十分に生かして文字を少なめに入れるとおしゃれに見えます。
色使いにこだわる
色の持つイメージを大切にしてください。たとえばグリーンはリラックスした雰囲気、ピンクはあたたかみや女性らしさ、ベーシュは落ち着いたムード、黒や金なら高級感など、言葉にしなくても直感的に伝わるものがあります。
華やかな紙面にしようといろいろな色を使いたくなるかもしれませんが、多色使いはセンスがないとみなされやすいので、ひとつの紙面で使用する色は3~5色にとどめておくことをおすすめします。
背景にこだわる
背景を白ではなく、カラーにするというのもおすすめです。背景をカラフルな色で塗りつぶし、その上に白の文字をのせるとパッと目を引くものになります。このとき気をつけたいことは、真っ赤などの明るすぎる原色を使わないこと。目がチカチカして読みにくくなるし、品のないイメージを与えてしまいます。
カラフルとはいえ、少しにごりの入ったような色を選ぶのがコツです。また、キャッチコピーなどの文字色を白にする場合、背景をベージュなどの淡い色にするのも避けましょう。背景に文字が溶け込みすぎて、読めなくなってしまいます。
背景にテクスチャー素材を使うことでもユニークな印象を与えることができます。たとえば、ちょっとクシャッとした紙、ニット生地、水面などおしゃれな背景素材がネット上で探せるので、商品のイメージに合わせて試してみてください。
おわりに
特に女性に向けてDMを発送する場合、そのデザインがおしゃれか否かは、読んでもらうための重要なキーポイントになります。
普段からいろいろな広告物を見て、なぜそれに心引かれたのかを考え、よい点はマネをしてみるのもいいのではないでしょうか。

DM Watch 編集部

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