料金後納郵便と料金別納郵便の違いと表示方法とは?

2019.03.04ダイレクトメール記事一覧
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DMの発送方法を考えたときに、「郵便」を思い浮かべる方も多いと思います。

DMは普通の郵便と違って、発送部数が多くなるのが特徴です。そこで、少しでもコストを抑えるために押さえておきたいのが「料金後納」「料金別納」という方法です。ただ、この2つにはどんな違いがあって、どのように使い分ければいいかはご存じですか?

ここでは、料金後納と料金別納の違いや、表示する上での注意点について解説します。基本的な考え方を理解して、最適な発送方法を選んでくださいね。

料金後納とは?

「料金後納」とは、郵便料金の支払い方法の1つで、「翌月に郵便料金を支払う仕組み」です。1ヶ月分の郵便費用を翌月に一括払いをすることができるので、都度郵便料金を精算したり、切手を貼ったりする手間を省くことができます。差し出し条件を満たすことで月間割引制度の対象となり、発送コストを抑えることもできます。

決済の方法としては、翌月末日までの銀行振込か、翌月20日の口座振替を選ぶことができます。支払いも自動化できるので、経理の手間も省けます。

料金後納郵便の中にも、送り方によってマークの書き方には様々な決まりがあります。料金後納郵便の表示方法について、詳しくは後述します。

料金後納を申し込む条件

料金後納のサービスを申し込むためには、郵便物や荷物を毎月50個以上発送する必要があります。このとき、郵便物ごとの料金は関係ありませんが、ゆうメール以外の荷物であれば月10個以上、EMS(国際スピード郵便)であれば月4個以上で料金後納を使うことができます。

料金後納を利用する流れ

料金後納を利用するためには、事前に郵便局から承認を受けなくてはなりません。場合によっては、1ヶ月に差し出す郵便・荷物の概算料金の2倍以上に相当する額の担保を提供する必要があります。

料金後納で得られる割引サービス

DMなど、大量に郵便物を発送する場合、料金の割引サービスを受けることができます。通常は「同時差出割引」として、一度に差し出す数が1,000通以上の場合に所定の割引が適用されます。

料金後納を申し込んでいる場合は、さらに「月間割引」も適用され、月間の通数が3,000通以上の場合に安くなります。

それぞれの割引率については、以下のとおりです。

同時差出割引(料金後納、料金別納の場合に適用)
差出通数 1,000通~ 3,000通~ 5,000通~
割引率 10% 15% 20%
月間割引(料金後納の場合のみ適用)
差出通数 3,000通~ 5,000通~ 10,000通~
割引率 10% 15% 20%

さらに、広告郵便申請を行った場合や、郵便が配達される日数に3日程度(または7日程度)の猶予を認める場合は、さらに割引率を高めることができます。詳しくは後述します。

料金別納とは?

「料金別納」とは、「発送の都度に郵便費用を一括で支払う仕組み」のことです。料金後納と同じく切手を貼る手間はありませんが、料金はその都度現金か郵便切手で支払う必要があります。

料金別納を申し込む条件

料金別納で発送したい場合、差し出す郵便物や荷物はすべて同じ料金で、かつ10個以上差し出す必要があります。ただし、ゆうパックや国際小包、EMSの場合は1通でも料金別納の利用ができます。

料金別納を利用する流れ

料金後納と違って、料金別納はその都度窓口に申し入れればいいので、事前に申請を行う必要はありません。

「別納郵便物等差出票」に必要事項を記入し、郵便物と一緒に窓口に持っていけばOKです。

それぞれの違いとは?

料金後納と料金別納の違いがよく分かるように、表にまとめてみましょう。

料金後納
料金別納
用途 DMなど、毎月定期的に発送する郵便物 セールや新商品のお知らせなど、不定期に発送する郵便物
事前申込 必要 不要
支払い 1ヶ月分を翌日一括して入金。
銀行振込・口座振替から選べる
発送の都度現金払いか、郵便切手での支払い
利用条件 毎月50通以上発送すること(郵便料金はバラバラで構わない) 同時に同一料金の郵便を10通以上発送すること
割引 同時差出割引(1,000通以上)
月間割引(3,000通以上)
同時差出割引(1,000通以上)
局印(スタンプ表示) 自分で準備する必要がある 郵便局にあるスタンプを利用可能

料金後納も料金別納も、郵便料金の計算を簡単にし、発送業務や経理業務を効率化できる方法です。

どちらを選べばよいのか迷ったときは、「定期的に郵便物を発送するか?」という観点で考えてみてください。毎月DMを発送する場合、荷物の発送が多い場合、請求書などを郵送している場合などは、料金後納郵便を利用することで経費削減・業務効率化が見込めます。支払いも翌月に一括払いできるので、企業の経理面でもメリットがあります。

毎月の郵便差出し件数にバラつきがある場合は、料金別納郵便の利用がおすすめです。季節ごとに出すDMや、セールや新商品の案内、カタログの送付など、同じ形の郵便物を同時にまとめて差し出す場合に切手を貼る手間を省くことができます。料金別納の表示は郵便局でスタンプを押すこともできますが、事前に郵便物に印刷してしまえばさらに効率的に発送業務を進められます。発送の都度現金で支払う必要がありますが、その都度発送日・発送通数・金額の記録を残すことができます。

それぞれの違いを理解して、どちらを選択するか決めてください。

料金後納・料金別納の表示方法

最後に、料金後納・料金別納の表示方法についてご紹介します。基本的な表示方法は共通しています。

表示場所

料金後納・料金別納の表示場所

料金後納・料金別納の表示は、郵便物の左上部(横長の形式であれば、右上部)に記載します。

形状・大きさ

料金後納・料金別納の形状・大きさ

形は円形か四角形を選ぶことができます。大きさについては、円形の場合は直径を2~3センチ、四角形の場合は各辺の長さを2~3センチに設定する必要があります。

料金後納または別納の上に書いてある「差出し事業所名」の部分には、郵便物や荷物を差し出す郵便局名を表示します。ただ、郵便物に差出人の氏名や住所を明記してある場合は、表記を省略できます。

広告表示も可能

料金後納・料金別納は広告表示も可能

四角形や円形の下2分の1部分に、差出人の業務を示す広告を記載することも可能です。

送達日数の表示

料金後納・料金別納の送達日数の表示

マークの中に引かれている線の本数は、郵便物の送達日数と割引率を示しています。通常の郵便と同じ配達日数の場合は1本線、3日程度の猶予を認める場合は2本線、7日程度の猶予を認める場合は3本線を引く決まりになっています。

いずれも、線の間隔は1~2ミリにすることが決められています。

2本線の場合は「特割」、3本線の場合は「特特」と呼ばれ、配達まで時間が掛かる分、料金の割引率も高いという仕組みです。この割引を使えるのは、広告郵便物(同一内容で大量に作成された印刷物)と区分郵便物(事前に郵便区番号ごとに区分された郵便物)、第三種郵便物(事前に承認を受けた定期刊行物)です。

DMなどの広告郵便物の場合、事前に広告郵便申請を行うことで、より割引率を高めることができます。承認請求書に印刷物の見本を添えて承認を受ける必要があるので、余裕を持った発送スケジュールを組んだ上で活用しましょう。

おわりに

料金後納と料金別納を上手に活用することで、DMの発送業務を安く効率的に行うことができます。DMを発送する場合は、広告郵便申請を行うことでさらに料金を節約することができます。

事前申請の有無や支払いの方法、利用するための最低発送数に違いがあるので、自社の郵便発送状況を確認の上、どちらを選択するか決めてください。

タグ : 発送
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DM Watch 編集部

DM Watch 編集部

ディーエムソリューションズ㈱のダイレクトメール・物流のエキスパートメンバーで結成。法人取引9,000社以上の実績にもとづいた、DMの反響アップ、コスト削減、業務改善などに役立つ情報を続々発信していきます。